アポクリン腫瘍の一例
症例
乳腺穿刺 60歳代 女性
[部位]:左乳腺
[臨床経過]
検診にて左乳房腫瘤を指摘され当院受診。
MMGにて左乳房AC領域に石灰化を伴う境界不明瞭な濃厚陰影、USでは嚢胞内腫瘤性病変が認められた。
穿刺吸引細胞診を施行。
[既往歴]
50歳代 子宮筋腫。
[部位]:左乳腺
[臨床経過]
検診にて左乳房腫瘤を指摘され当院受診。
MMGにて左乳房AC領域に石灰化を伴う境界不明瞭な濃厚陰影、USでは嚢胞内腫瘤性病変が認められた。
穿刺吸引細胞診を施行。
[既往歴]
50歳代 子宮筋腫。
細胞診所見
嚢胞性背景にアポクリン化生様の核異型の弱い上皮細胞の重積性集塊を多数認める。
細胞の配列および核の極性は乱れていて、細胞質は広くN/C比は低い。
核は類円形でしばしば核腫大した細胞も見られ、核小体は大きく腫大し明瞭なものが1~2個見られる。
良性病変に見られるアポクリン化生細胞との鑑別は困難であるが、標本全体がこのアポクリン化生様細胞で占められており重責性も認められることから悪性の可能性も否定できない。
アポクリンDCISも考慮に入れるべき所見と考える。
細胞の配列および核の極性は乱れていて、細胞質は広くN/C比は低い。
核は類円形でしばしば核腫大した細胞も見られ、核小体は大きく腫大し明瞭なものが1~2個見られる。
良性病変に見られるアポクリン化生細胞との鑑別は困難であるが、標本全体がこのアポクリン化生様細胞で占められており重責性も認められることから悪性の可能性も否定できない。
アポクリンDCISも考慮に入れるべき所見と考える。